Google Oneとは?
Google Oneは、Googleが提供する有料クラウドストレージサービスです。Googleアカウントを持つユーザーは、無料でGoogleドライブ、Gmail、Googleフォトを合計15GBまで利用可能ですが、それ以上のストレージを利用したい場合はGoogle Oneに加入することで拡張できます。
また、Google Oneは単なるストレージ拡張にとどまらず、会員向けの特典やファミリー共有機能も提供しています。
Google Oneの主な機能と特徴
① Googleサービスのストレージ拡張
Google Oneの最大の特徴は、Googleドライブ・Gmail・Googleフォトで共通の追加ストレージを利用できることです。
サービス | Google Oneのストレージが適用される対象 |
---|---|
Google ドライブ | ファイル、ドキュメント、スプレッドシート、スライドなど |
Gmail | メール本文・添付ファイル(過去のメールも含む) |
Google フォト | 写真・動画(オリジナル画質での保存が可能) |
特に、Gmailを長年使っていてストレージ不足になった人や、Googleフォトで高画質の写真や動画を大量に保存したい人に最適です。
② ストレージプランと料金
Google Oneでは、100GBから最大30TBまでのストレージプランを提供しています。(料金は2025年3月時点)
プラン | 料金(月額) | ストレージ容量 |
---|---|---|
ベーシック | 約250円 | 100GB |
スタンダード | 約380円 | 200GB |
プレミアム | 約1,300円 | 2TB |
超大容量プラン | 6,500円〜39,000円 | 5TB〜30TB |
③ ファミリー共有機能
Google Oneの200GB以上のプランでは、最大5人の家族とストレージを共有できます。
✅ 個別にプランを契約するよりもコスト削減できる
✅ 家族それぞれがGoogleドライブやGmailのストレージを活用できる
✅ メンバーごとにストレージの使用状況を管理可能
④ VPNや特典サービス
Google Oneには、ストレージ以外にもさまざまな特典が含まれています。
VPN by Google One(2TB以上のプランで利用可能)
Google Oneの2TBプラン以上を契約すると、Google提供のVPNを利用可能になります。
Googleストアの割引や特典
Google Oneメンバーは、Googleストアでの割引や、GoogleフォトのAI編集機能の追加などの特典を受けられます。
Google Oneと他の有償オンラインストレージとの比較
Google Oneと競合する主要なクラウドストレージサービス(Box、Dropbox、OneDrive、iCloud)を比較してみます(料金は2025年3月時点)。
サービス | 無料版のストレージ | 有償版のストレージ | 料金(月額) | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|
Google One | 15GB (※無償のGoogleドライブ) | 100GB〜30TB | 約250円〜39,000円 | Gmail、Googleフォト、Googleドライブと統合、VPN、ファミリー共有 |
Dropbox | 2GB | 2TB〜5TB | 約1,500円〜2,500円 | 強力なファイル共有機能、バージョン管理、連携アプリが豊富 |
OneDrive (Microsoft) | 5GB | 100GB〜6TB | 約300円〜1,400円 | Office 365と統合、Windowsとの親和性が高い |
iCloud (Apple) | 5GB | 50GB〜12TB | 約130円〜6,600円 | Apple製品とのシームレスな連携、ファミリー共有可能 |
Box | 10GB | 100GB〜無制限 | 約600円〜2,000円 | 企業向けセキュリティ機能が強い、コラボレーションツールが充実 |
各サービスの特長
✅ Google One → Googleサービスを多用する人に最適(GmailやGoogleフォトの拡張)
✅ Dropbox → シンプルなUIと強力なファイル共有が魅力
✅ OneDrive → Office 365ユーザーには最適
✅ iCloud → Appleユーザー向け(MacやiPhoneとの統合が強み)
✅ Box → 企業向けのセキュリティ・コラボレーションに強い
Google OneとGoogle Workspaceの違い
Googleの有料サービスには「Google One」と「Google Workspace」がありますが、それぞれの用途が異なります。
比較項目 | Google One | Google Workspace |
---|---|---|
対象 | 個人向け | 企業・組織向け |
主な目的 | ストレージ拡張 | 業務効率化(Gmail、ドキュメント、Meetの強化) |
ストレージ | 100GB~30TB | 30GB~無制限(プランによる) |
メール | Gmailのまま(@gmail.com) | 独自ドメイン対応(@yourdomain.com) |
コラボレーション機能 | なし(基本的なGoogleドライブ機能のみ) | Google Meetの高度な機能、共有ドライブ |
セキュリティ機能 | VPN(2TB以上のプラン) | エンタープライズ向けの高度な管理機能 |
サポート | 標準的なカスタマーサポート | 24時間365日の専用サポート |
どちらを選ぶべきか?
✅ Google One → ストレージ拡張が目的の個人ユーザー
✅ Google Workspace → Gmail独自ドメインや業務効率化を求める個人事業主・企業
Google Oneの活用シーン
Google Oneは、個人利用でのストレージ拡張に最適ですが、以下のような用途で特に便利です。
① Gmailのストレージ不足解消
Gmailのストレージが15GBを超えると、新しいメールの受信ができなくなります。Google Oneの100GBプランを契約すれば、Gmailのストレージを拡張できます。
② Googleフォトの大容量保存
無料版のGoogleフォトでは、オリジナル画質の写真・動画の保存が15GBの制限を超えると保存できなくなりました。Google Oneを契約すれば、高画質のまま大量の写真や動画をクラウドに保存可能です。
③ PCやスマホのバックアップ
Googleドライブと連携し、PCやスマートフォンのデータを自動バックアップすることができます。
Google Oneはどんな人におすすめ?
Google Oneは、Googleの無料15GBストレージを超えて利用したい個人向けのサービスです。
Google Oneが向いている人
✔ Gmailのストレージ不足に悩んでいる人
✔ Googleフォトで高画質の写真・動画を大量に保存したい人
✔ 家族でストレージを共有し、コストを抑えたい人
✔ スマホやPCのデータをGoogleドライブでバックアップしたい人
✔ GoogleのVPNを利用したい人(2TBプラン以上)
Google Oneは、特にGoogleサービスとの親和性が高い人向けであり、競合サービスと比較して自分の利用用途に適しているかを検討することが重要です。
Google Oneの利用開始方法
Google Oneの利用を開始するには、以下の手順を実行してください。
① Google Oneの公式サイトにアクセス
Google One公式サイト にアクセスします。
② Googleアカウントでログイン
すでにGoogleアカウントを持っている場合はログインし、新しいアカウントを作成する必要はありません。
③ プランを選択
利用用途に応じて、100GB、200GB、2TBなどのストレージプランを選択します。
④ 支払い情報を入力
Google Payまたはクレジットカード情報を登録し、料金プランに応じた月額または年額料金を支払います。
⑤ Google Oneの機能を利用開始
支払い完了後、ストレージの拡張が適用され、GoogleドライブやGmail、Googleフォトで新たに追加された容量を利用できます。また、ファミリー共有やVPN機能(2TB以上)も設定可能です。